ハゼのその後。

昨日の滋賀生き物調査はたくさんの出会いがありました。
その中で最も収穫があったのは、先日のハゼが何の種類か(多分)わかった、という事でしょうか。
ヨシノボリかと思っていた、もっと言うと琵琶湖固有種のビワヨシノボリだといいなと願っていたハゼは、
どうも"イサザ"という琵琶湖固有種で、絶滅危惧種の指定を受けている貴重な生物のようです。
漁獲は禁止されておらず、地元の方々は佃煮や天ぷらにしたりして味わってきたそう。

先日の投稿で、「ハゼの割にはよく泳ぐ」旨を書いたと思いますが、
イサザはそのハゼらしくない遊泳力が特徴。
昼間は水深数十メートルの深いところに棲んでいて、
夜になると水面近くに上がって食事するそうです。

ちなみに、私達がなぜ捕獲出来たかと言いますと、
水深の浅い水際に産卵しに来ていたからです。
子供達が見つけた時に周りには卵があったそうなのですが、
産卵期にしては水温が低く、私は内心本当に卵か疑ったくらいでした。
ところが、これがまたイサザの生態の特徴らしく、水温が低く他の魚がまだ活動していない時期に産卵する事で、生き残りを図っているとか。
ちなみに、捕獲した時に卵を守っていたという子供達の証言はその通りで、
オスがしばらく卵に付き添うようです。
産卵後はほとんどの個体は力尽きてしまうようで、
1週間後に再度観察に行ったところ、寿命を全うしたイサザが大量に水際に打ち上げられていました。

ハゼの種類を特定するのは中々難しいので、これはかなり嬉しかったです。
図鑑では分からない沢山のことに出会える、
これがフィールドワークの喜びですね。


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